厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。

労働争議に揺れる東和紡績の常務令嬢敦子と、労働組合副委員長の鳴海は恋人同士。

明治12年。鉄道局技手見習の小野寺乙松は、局長・井上勝の命を受け、元・八丁堀同心の草壁賢吾を訪れる。

名探偵・法月綸太郎が帰ってきた!著者会心の傑作鉄道ミステリー「背信の交点」、オカルトじたての怪事件「世界の神秘を解く男」、法月綸太郎本人が登場しない異色作「身投げ女のブルース」など、テーマと構成にこだわりぬいた中編を収録。

明治18年。

純真無垢なるものへの哀歌「地虫」を劈頭に、定番の傑作「赤い密室」や、余りにも有名な朗読犯人当てのテキスト「達也が嗤う」、フーダニットの逸品「誰の屍体か」など、多彩な着想と巧みな語りで魅する十一編を収録。

ヨーロッパを横断する、オリエント急行。それは、赤い夢をあざやかに彩る、かずかずの大事件の舞台となってきた。

箱根から新宿に向かう特急ロマンスカーの座席で、青年実業家が死んでいた。不仲の妻と和解するための旅行中だったという。

学校から帰宅途中、迎えのベンツに乗ったまま少女が行方不明になった。

イベントで再来日したエリエント急行。しかし、中から百丁のトカレフ拳銃と白骨化した手首が発見された…。

金沢のホテルから失踪した学生時代の親友を探すため、理沙は上野から寝台特集「北陸」に乗った。

『線路上の殺意―鉄道ミステリ傑作選〈昭和国鉄編〉ー』に続く昭和の時代を舞台にした鉄道ミステリの秀作を集めたアンソロジー第二弾。

行方不明の叔父の足跡を追って、ひたむきに列車に乗り続ける香澄だが、さまざまな人々との出会いを通じ、少しずつ変わってゆく。

坂口刑事は故郷の白馬村から急行「アルプス」で東京に戻る途中、乗用車が炎上している現場に遭遇し、運転士や車掌と協力して車の運転席から若い女性を救出する。

出版社勤務の星野は、山手線内で乗り合わせる美女に憧れ「山手線の恋人」と呼んでいた。

十一年前、私が高校卒業を控えたある日、長野県小諸で両親の営む旅館が放火され、身元不明の美しい女性が焼死した―旅行作家川内功次郎のエッセイを読んだ女性が、焼死したのは姉で、放火犯を捜してほしい、と十津川警部に懇願した。

特急「あしずり」で起きた毒殺事件。

戦後のミステリ界を牽引した大御所作家4人による鉄道ミステリの傑作選。

会社社長・工藤のもとに届いた脅迫状は、「お前を殺してやる」に始まり、日を追うにつれエスカレート。

一人旅中の三浦あや子は田沢湖でベンツに乗った実業家・田代に声をかけられる。

時刻表トリック、アリバイ崩し、列車乗っ取り……。

私の武器は時刻表。盾は不在証明。

旅情×謎解きの新境地!! リスクコンサルタントとしての現代性と、北海道や東北の観光地としての魅力が巧みに組み合わされたミステリーを、ここで堪能できる──山前譲(解説より) いきなり文庫! 北海道の西に位置する積丹半島。

“列車運行表の魔術師”が考え出した行き先・ルート不明のミステリートレインが発車した。

東京駅に着いた寝台特急「さくら」の個室から、男女の射殺死体が見つかった。さらに所持品から五千万円の札束が。

目覚めると、わたしはオーストラリア横断鉄道の車中に。

新本格ミステリの牽引者・法月綸太郎が生んだ同名の探偵・法月綸太郎が型破りな謎に父・法月警視とともに挑む。

電車内で放火を図った女が逮捕された。

二〇一五年八月、札幌駅を旅立った「北斗星」の姿を最後に、半世紀以上にもわたるブルートレインの歴史に幕が降りた。

列車内に死体! ? 陰謀渦巻く事件に凸凹コンビが挑む! 総裁・松岡洋右から特命を受けた、満鉄の秘密調査員と軽薄で謎めいたイケメンの相棒――。

函館在住の推理作家を訪ねようとしていた編集者弘田の服毒死体が青森で発見された。

電車には、乗客の分だけ思い出があります。毎日乗る通勤電車や、時折乗る特急列車にも。

あなたのとなりに乗っているその人、さっき人を殺してましたよ―。移動するだけが鉄道の利用法じゃありません。

「鉄道ミステリ傑作選〈昭和国鉄編〉」の第三弾。昭和の時代を舞台にした鉄道ミステリの秀作を集めた。

東京・新橋にある「テツ」は鉄道ファンが集うこだわりの喫茶店。そこに持ち込まれるのは鉄道がらみの不思議な謎。

十津川警部と妻との電話にまぎれ込んだ奇妙な電話は、殺人を相談するショッキングなものだった。

大手私鉄・武州急行電鉄に勤める早房希美のもとに、社内の各部署からトラブルが持ち込まれる。

中央線沿線の韮岡で青酸中毒死体が発見された。被害者は、証券会社の経理部に勤める原田京子であった。

ミステリ作家デビュー50周年＆卒寿記念出版第2弾 ミステリ界のレジェンドが贈る 鉄道愛に溢れた、極上のミステリ短編集 「犯人は読者だ」で話題をさらった『仮題・中学殺人事件』から50年、ミステリ作家デビュー以来、本格もの、ユーモアものをはじめ、様々なスタイ

湘南新宿ラインで痴漢事件が発生。死亡した容疑者の遺留品から空薬莢が見つかり、事態は急転する。

足だらけの狛犬が海で吠える―女は謎の言葉を遺して、マネキン人形と共に死体で発見される。

四十九院香澄は、大学入学と同時に「鉄道旅同好会」の扉を叩いた。

古都金沢で消息を絶った親友の行方を追ったOLの身にふりかかる危険。

容疑者は美人双子姉妹!事件を追う刑事・半下石は鉄壁のアリバイを崩せるか。

美しく復元された東京駅で次々と事件が! 十津川警部の奮闘! 観光スポットにもなっている新しい東京駅で、新人ミステリー作家が偶然女性の不審死を目撃する。

新横浜‐小田原間ですれ違った新幹線のぞみとひかりから、ほぼ同時に頭部切断死体が発見された。

探偵を夢見る女の子・宇佐美操。

同窓会の出席者4人のうち3人が変死を遂げた。事件の直前失踪した町谷修の不可思議な手紙―「ぼくは急行エトロフに乗る。

高額賞金を賭けてクイズに挑む男女7人に仕掛けられた罠―十津川は自らの危険を顧みず、かつての部下を救うため奔走するが、予想もしなかった犯人が浮上し―。